土作り

 4月には、夏野菜の苗を植えました。植えた場所は全く新しい土地に植えたので、土づくりから始めました。生徒全員で石を拾い、石灰・堆肥をまきました。暑い中での地味な作業でしたが、みんな熱心に作業していました。この作業を通して、忍耐力を養うことができたと思います。
 
また、「なぜ石を拾わないといけないのか」と言っていた生徒もいました。荒れた土と石拾いをした土とでは土の中の栄養分が大きく違うことを説明しました。すると生徒も納得し、がんばって作業していました。目的をしっかり説明することで、気持ちのあり様が大きく違ってくることを感じました。
 
その後、畝づくりを力のある男子高校生がおこないました。土をほって、畝を立てるという一見簡単な作業でありますが、実際やってみると、「しんどい」「つかれた」という声が多く聞こえました。しかし、汗をかいて腕まくりしている姿には、「やる気」と「根気」というものが感じられました。結局、鍬で2〜3畝を立て、残りはトラクターでおこないました。生徒たちは、自分の手でやる作業のしんどさと、トラクターでやる便利さの違いに大変驚いていました。そしてトラクターの力強さにひかれたのか「自分も運転したい」という声が2、3聞こえました。 土づくりの作業で、生徒たちは簡単な作業の裏側に隠された労働と楽しさ、そして機械を使った時の簡単さとの比較を体験できたと思います。

石拾い

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