収穫祭

 12月21日に甲南大学環境教育野外施設において収穫祭をおこないました。6月に田植えをし、10月に稲刈り・脱穀をしてできたもち米を使い、餅つきをおこないました。また、甲南小学校・甲南女子中高・甲南高校と合同で総勢100人でおこないました。私たちはインストラクターとして生徒の指導にあたりました。
 餅つきの手順としては、前日にもち米を洗い、水につけました。量は120kgほど用意しました。冬ということもあって水は冷たくなかなか大変でした。次の日は、餅つきの本番です。蒸器に入れて、30分ほど蒸してから臼に入れて杵でつきました。生徒のほとんどが始めての経験で、なかなかうまくつくことができなかったようです。こねるほうもうまくいかず初めにできたお餅はすっかり冷えてしまって丸めにくかったです。しかし、回数を重ねるごと次第に慣れていき、こねるリズムとつくリズムがうまくいくようになりました。うまくいくようになるとつくスピードも早くすすむようになりました。丸める作業も次第にうまくなっていき、最後のほうには自分の好きな形にしたり、お鏡餅になったりしていました。
 生徒は初めてする作業にとまどいながらも楽しそうにおこなっていました。小学生は興味津々でうすを覗き込む場面も見られました。丸める作業もみんなわいわい騒ぎながらおこないました。

 しかし、できあがったお餅は大きさバラバラで、形もバラバラなものでした。できたお餅はきな粉、のり、醤油などをつけて、つきたての味を楽しみました。みんな「おいしい」「やわらかい」と言いながらたくさん食べていまいた。
 これで、お米を植えて、成長して、収穫して、食べるという農作業の一連の流れを経験したことになるわけですが、私たちはもちろんのこと、生徒たちも米作りの大変さ、そしてそれを食べることのすばらしさを学ぶことができたと思います。
 この1年間、米づくりを通して自然の1年間のリズムを知ることができたと思います。また、おいしく食べるということから、食べ物の有難さと、それを暖かく見守る自然の力を学んだと思います。つまり、自然に対する感謝と自然が見守る命の尊さを肌で感じ取ることができたと思います。そして、体験によって獲得することの重要さと体を動かす楽しさも学ぶことができたのではないでしょうか。

 

餅つきの様子

餅を丸める作業

 

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